「徳島県民のDNAには阿波踊りが書き込まれているか?」渡部圭(四国写研)

娘が通う小学校の運動会では、6年生が阿波踊りを踊ります。限られた時間でしょうが、みんな練習を重ねて本番に臨むようです。お囃子も子供達です(笛はリコーダーなんですが)。

6年生と先生達の阿波踊りを見ていた時も感じたんですが、達者に踊る人たちの中に、どうもぎこちなく踊る人たちが結構いるように思うんです。これは、有名連のみなさんではなく徳島の普通の人達が踊るのを見ているといつも思ってしまうことです。

達者な人達には余裕があって、踊ることを楽しんでいることがこちらに伝わってくるような気がします。一方ぎこちない人達からは一生懸命さは伝わって来るんですが、雰囲気を楽しんでいるようには(僕には)感じられません。手足をはこぶのに精一杯に見えます。

県外の方が「本物の」阿波踊り(テレビとかではなく実際の踊り)に触れたときには、ぎこちないながらも楽しそうな雰囲気を醸しているような気がします。小さな子供によしこのを聞かせると自然に手足を動かして自然に踊り出しますが、あんな感じを大人でも取り戻して踊っているのをみてこちらも嬉しくなってしまうことがあります。そして、つくづく阿波踊りにはすばらしい力があるなあと思っちゃいます。

ようするに普通の徳島の人は誰でもみんなが阿波踊りが上手じゃないってことを言いたいのです。「徳島県民」っていうだけでは、阿波踊りはうまく踊れないですよね。一般的に黒人の人はリズム感が良いとされています。あんな風に生まれながらに阿波踊りを上手に踊れたらうらやましいんですが、阿波踊りは天性のものではないってことでしょう。

でも、徳島の人なら誰でもが"上手じゃなくても"踊りを楽しめて、"うきうきした気持ちがみんなに伝わるような"阿波踊りをできるようになりたいですよね。そして徳島の人みんなが楽しい気持ちで楽しく踊れる場所がいろんな所にあったら徳島の街は徳島の人にとって素敵な街になるだろうなんて考えてしまいます。そのためには何が必要なんでしょうか。せっかくなんだから運動会もそういう場所にすればいいのに・・・なんて思うんですがね。

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※写真はイメージです。